メール配信レピュテーション送信ドメイン

送信ドメインのウォームアップ手順|新ドメイン / 新 IP で配信レピュテーションを育てる方法

ドメイン番人3 分で読めます
目次

この記事でわかること

  • ウォームアップが必要な理由(新ドメイン / 新 IP のレピュテーションは「白紙」ではなく「不審」)
  • 30 日間のウォームアップスケジュール(1 日目 50 通 → 30 日目 10 万通など)
  • エンゲージメント率(開封・クリック・苦情)の閾値と注意信号
  • ウォームアップ中にスパム判定されたときの戻し方

ウォームアップとは

新規に取得したドメインや新 IP からいきなり大量メールを送ると、Gmail / Outlook の判定アルゴリズムは「過去実績ゼロの送信者が突然 1 万通送ってきた」と評価し、スパムフォルダに振り分けます。実績を積み上げる工程が ウォームアップ(warm-up) です。

ウォームアップ送信量カーブ

30 日間スケジュール例

エンゲージメント率(開封・クリック)が高いリストから始めるのが鉄則。アクティブユーザー → 半年以内ユーザー → それ以前、の順で配信対象を広げます。

日次 送信量 対象セグメント
Day 1-3 50-200 通 / 日 直近 30 日アクティブ
Day 4-7 500-1,000 通 / 日 直近 90 日アクティブ
Day 8-14 2,000-5,000 通 / 日 直近 6 ヶ月アクティブ
Day 15-21 10,000-20,000 通 / 日 直近 1 年アクティブ
Day 22-30 30,000-100,000 通 / 日 全リスト

エンゲージメント率の閾値

エンゲージメント閾値の目安

ウォームアップ期間中は以下を毎日監視します。

  • 開封率: 20% 以上が目標。10% を切る日が続いたら配信量を抑える
  • クリック率: 2% 以上が目安
  • 苦情率(spam report): 0.1% 未満を厳守。0.3% を超えたら即停止
  • ハードバウンス率: 2% 未満。古いリストを含めるなら事前にメールアドレス検証

苦情率の判定は Google Postmaster Tools(送信ドメインを登録)で確認できます。

スパム判定された場合の戻し方

万一スパム判定が発動したら(Gmail で大量に迷惑メールフォルダ行きが続く):

  1. 送信を即停止(24〜72 時間)
  2. 配信リストを再選定: エンゲージメントの高いコアユーザーのみに絞り直す
  3. 送信量を 10% に縮小して再開
  4. 2 週間かけて徐々に戻す: 一度落ちたレピュテーションの回復には初回ウォームアップ以上の時間がかかる

詳しいスパム判定の原因切り分けはGmail にメールが届かない原因と対処法を併読してください。Gmail から「大量送信」警告そのものが表示された場合の対処はGmail「大量送信」警告の原因と解除にまとめています。

SaaS 利用時の注意

SendGrid / Mailchimp / HubSpot 等の SaaS から送る場合、共有 IP は他テナントの送信実績で既に温まっています(半面、他テナントが事故ると巻き込まれる)。専用 IP に切り替えると独自レピュテーションを構築できますが、ゼロから温める必要があります。月間 10 万通以下なら共有 IP のままで十分。

まずは現状を把握しましょう

新ドメイン送信の前に、無料のドメイン診断で SPF / DKIM / DMARC が整っていることを確認しましょう。判断に迷う場合はお問い合わせからご相談ください。

関連記事: Gmail にメールが届かない原因と対処法 / Google 送信者ガイドライン 2024 への対応 / バウンス分類と処理方針

次の一歩は無料診断から。