英語の配信不能通知メールの読み方と意味の早見表
目次
結論(30 秒で): メールが返ってきたときに届く英語の通知(バウンスメール)は、決まった言い回しの組み合わせでできています。Address not found は宛先不明、Mailbox full は容量超過、user unknown は利用者不在、というように文言ごとに意味が固定されているため、英語が読めなくても文言で意味を引けば対処が決まります。この記事は、その文言と意味を一行ずつ対応づけた早見表です。
この記事でわかること
- 英語バウンスメールの基本構造(どこに意味が書いてあるか)
- よく出る英語文言の逐語訳と日本語での意味
- 「再送してよい文言」と「二度と送ってはいけない文言」の見分け方
- 意味がわかった後の具体的な対応
英語バウンスメールはどこを読めばいいか
メールが届かなかったとき、送信元には英語の通知が返ってきます。これは配信不能通知(NDR、Non-Delivery Report)と呼ばれ、Gmail などでは件名が Delivery Status Notification (Failure)(配信状況の通知・失敗)となっています。
全文を読む必要はありません。意味は次の 3 か所にほぼ集約されています。
- 冒頭の説明文(例:
Your message wasn't delivered to ...) - エラーの短い説明句(例:
Address not found) - 末尾の応答コードと英文(例:
550 5.1.1 ... user unknown)
応答コードの構造そのものの読み方は SMTP リプライコード一覧 にまとめています。本記事は、その横に添えられる英語の文言を日本語に置き換えることに集中します。
宛先が存在しない系の文言
最も多いのが、宛先のアドレスがない、という意味の文言です。これらは恒久的な失敗(ハードバウンス)で、再送しても結果は変わりません。
| 英語文言 | 逐語の意味 | 実務上の意味 |
|---|---|---|
| Address not found | アドレスが見つからない | 宛先が存在しない |
| User unknown | 不明な利用者 | そのアカウントがない |
| No such user (here) | そのような利用者はいない | アドレスの綴り違いか退職者 |
| Recipient address rejected | 受信者アドレスが拒否された | 宛先が無効と判定された |
| Does not exist | 存在しない | ドメインまたはアドレスがない |
これらの文言には、ほぼ 550 5.1.1 という応答コードが添えられます。意味と原因の切り分けは 550 5.1.1 user unknown の原因と対処 で詳しく扱っています。
対応はシンプルです。アドレスの打ち間違いがないか確認し、正しいのに返ってくるなら、その宛先は配信リストから外します。放置して送り続けると送信元の評価(レピュテーション)が下がり、他の正常な宛先にも届きにくくなります。
受信側が一時的に受け取れない系の文言
次に多いのが、宛先は存在するが、いまは受け取れない、という一時的な失敗(ソフトバウンス)の文言です。これらは時間をおいて再送すれば届く可能性があります。
| 英語文言 | 逐語の意味 | 実務上の意味 |
|---|---|---|
| Mailbox full | メールボックスが満杯 | 受信側の容量超過 |
| Over quota | 割り当て超過 | 同じく容量超過 |
| Quota exceeded | 上限を超過した | 同じく容量超過 |
| Mailbox temporarily unavailable | 一時的に利用不可 | 受信サーバの一時障害 |
| Try again later | 後でもう一度 | 一時的なので再送可 |
これらには 4xx(例: 452 4.2.2 Mailbox full)の応答コードが付くのが典型です。多くの送信サービスは自動で再送を試みます。数十時間おいても解消しない場合や、同じ宛先で何度も続く場合は、恒久的な失敗と同じ扱いにしてリストから外します。ハード・ソフト・ブロックの分類方針は メールのバウンス分類完全ガイド を参照してください。
受信を拒否された系の文言
宛先は存在し、容量にも余裕があるのに、受信側のポリシーで拒否されるケースです。これは宛先の問題ではなく送信側の問題で、宛先を外すのではなく原因を直す対象になります。
| 英語文言 | 逐語の意味 | 実務上の意味 |
|---|---|---|
| Message rejected due to policy | ポリシーにより拒否 | 認証や内容で弾かれた |
| SPF check failed | SPF 検査に失敗 | 送信元の認証設定不備 |
| DKIM signature did not verify | DKIM 署名が検証できない | 署名設定の不備 |
| Listed in a DNS blocklist | ブロックリストに掲載 | 送信元 IP が拒否対象 |
| Message looks like spam | 迷惑メールに見える | 内容や送信パターンの問題 |
ここでいう SPF / DKIM は、メールがなりすましでないことを証明する送信側の設定です。これらの文言が出たら、宛先を「届かないアドレス」として外してはいけません。原因を直せば届くようになるアドレスを、誤って永久に外してしまうことになるからです。認証設定(SPF / DKIM / DMARC)の状態をまず確認してください。
文言から対応を引く早見表
意味がわかったら、対応は次の 3 分岐で決まります。
- 宛先が存在しない系(
Address not foundなど): アドレスを確認し、正しければリストから外す - 一時的に受け取れない系(
Mailbox fullなど): 時間をおいて再送、繰り返すなら外す - 受信を拒否された系(
Message rejected due to policyなど): 宛先は外さず、送信側の認証・内容・IP を直す
判断に迷ったときは、まず応答コードの 1 桁目を見ます。5 で始まれば恒久的、4 で始まれば一時的です。そのうえで添えられた英語文言を本記事の表で引けば、ほとんどのバウンスは意味と対応がつかめます。
よくある質問
同じ宛先に「Mailbox full」と「user unknown」が交互に出ます
受信側の状態が変わっている可能性があります。直近の通知を優先し、user unknown(宛先不明)が出たら恒久的な失敗として扱い、リストから外すのが安全です。
英語の通知に日本語が混じっています
Gmail など一部のサービスは、利用者の言語設定に応じて説明文を翻訳して表示します。ただし末尾の応答コードと英語の原文(550 5.1.1 ... user unknown など)はそのまま残るため、意味を正確に引くにはその英語部分を本記事の表で確認してください。
自分が送ったわけのないメールのバウンスが大量に届きます
送信元アドレスをなりすまされて、第三者のメールのバウンスがあなたのドメインに返ってきている可能性があります。これはなりすまし対策(SPF / DKIM / DMARC)が不十分なサインです。設定の見直しを検討してください。
まずは現状を把握しましょう
バウンスが増えた、特定の宛先にだけ届かない、認証設定が正しいか自信がない、という場合は、無料でメール認証の状態を診断できます。無料診断 からドメインの状態をご確認ください。判断に迷う場合は専門家がわかりやすくサポートいたします。