Cloudflare Email Routing で SPF・DKIM・DMARC を設定する手順|Web 担当者向け無料メール転送
目次
この記事でわかること
- Cloudflare Email Routing の仕組み
- 受信専用構成の SPF / DMARC 設定
- 送信は外部 SaaS(Gmail / Resend 等)と組み合わせる方法
- よくある罠と対処
Cloudflare Email Routing とは
Cloudflare Email Routing は 無料のメール転送サービス。[email protected] 宛のメールを自分の Gmail / Outlook に転送できます。
特徴:
- 完全無料(Cloudflare の DNS を使っていれば)
- カスタムドメインで受信、Gmail で運用というハイブリッド構成が可能
- 送信機能はない(受信専用)
中小企業のユースケース:
- 創業初期で Gmail / Outlook の個人アカウントを使いつつ、
[email protected]のような会社メールを受け取りたい - メールサーバを持たず、低コストでドメインメールを受けたい
受信専用構成の SPF 設定
Email Routing は 受信専用 なので、example.co.jp から送信メールが出ません。SPF レコードは:
example.co.jp TXT "v=spf1 -all"
これは「このドメインから送信メールは一切出ない」という宣言。スプーフィング対策として最強。
ただし、個別の通知メール(例: お問い合わせフォームからの自動返信)を別途送信する場合は、その送信元を include に追加:
example.co.jp TXT "v=spf1 include:_spf.resend.com -all"
DMARC の設定
_dmarc.example.co.jp TXT "v=DMARC1; p=reject; rua=mailto:[email protected]"
受信専用ドメインは p=reject から始められるのがメリット。送信メールが存在しないので、なりすまし送信は全て拒否して問題ありません。
DKIM は不要
Email Routing は受信のみなので、DKIM 鍵を DNS に置く必要はありません。送信用 SaaS(Resend / SendGrid 等)を併用する場合のみ、その SaaS の DKIM 鍵を別途設定。
Gmail との連携
受信のみの構成
- Cloudflare Email Routing で
[email protected]→ 個人 Gmail に転送 - Gmail で「Send as」を設定(オプション、別途 SMTP リレー必要)
Gmail から [email protected] で送信したい場合
Email Routing には送信機能がないので、Gmail の「Send as」で SMTP リレーを設定する必要があります:
- Resend(無料 3,000 通/月)の SMTP を使う
- Gmail Settings → Accounts → Send mail as → Add another email address
- SMTP host:
smtp.resend.com/ port: 465 / SSL / username:resend/ password: API key - 認証用メールが Cloudflare Email Routing 経由で個人 Gmail に届くので確認をクリック
これで Gmail から [email protected] として送信可能。送信側は Resend の SPF/DKIM が機能。
よくある罠
罠 1: Email Routing 設定で MX レコードが上書きされる
Cloudflare Email Routing を有効化すると、自動的に以下の MX レコードが追加されます:
example.co.jp MX 10 isaac.mx.cloudflare.net
example.co.jp MX 20 linda.mx.cloudflare.net
example.co.jp MX 30 amir.mx.cloudflare.net
既存に Microsoft 365 / Google Workspace の MX があると 上書きされて Email Routing に切り替わります。Email Routing 有効化前に必ず既存 MX を保存し、併用は不可能であることを認識してから移行。
罠 2: SPF を v=spf1 -all だけにすると外部サービスが死ぬ
v=spf1 -all は厳格すぎて、お問い合わせフォーム / アプリからの通知メール / アンケート送信等が全て拒否されます。送信元の SaaS が 1 つでもあれば必ず include で追加。
罠 3: DMARC p=reject 直行で通知メールが拒否される
受信専用と思っても、Webhook 通知 / コーポレートサイトのお問い合わせ自動返信などで意外と送信メールがあります。まず p=none で 4 週間観察、想定外の送信元がないか確認してから p=reject へ。
詳しくは DMARC 設定方法 を参照。
まずは現状を把握しましょう
無料ドメイン診断 で SPF / DKIM / DMARC の状態を 30 秒で確認できます。Cloudflare Email Routing 切り替え前後の比較にもご利用ください。
設定支援が必要な場合は メール認証 初期診断+設定(8 万円〜)でご相談ください。
関連記事: Klaviyo のメール認証 / Brevo のメール認証 / DMARC 設定方法
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