552 5.2.2 容量超過エラー|原因と対処法
目次
この記事でわかること
- Gmail で頻出する
552系エラーの意味と複数のサブケース - 容量超過 / 構文エラー / メールサイズ超過の見分け方
- それぞれの原因に応じた具体的な対処法
エラーコード 552 の正体
メール配送で使われる SMTP では、応答コードは 3 桁の SMTP reply code(RFC 5321)と、より詳細な拡張ステータスコード(RFC 3463、5.x.x の形式)の組み合わせで返ります。552 は Permanent Failure(永続的エラー、再送しても失敗) で、「メールボックスのストレージ超過によりメールを破棄した」という意味です。
実際のバウンスでは 552 の後ろに 5.x.x 形式の拡張コードが付き、Gmail で代表的なのは次の 4 種類です。
- Syntax error: SMTP コマンドの構文不正
- Data line too long: 1 行の文字数超過、メール本文サイズ過大
- Quota exceeded / Storage full: 受信側メールボックスの容量超過(Gmail 独自実装)
バウンスメール本文の英語表記を見て、どのケースかを切り分けるのが第一歩です。
ケース 1: Quota exceeded(容量超過)
症状
552-5.2.2 The email account that you tried to reach is over quota.
552 5.2.2 Please direct the recipient to ...
または:
552-5.7.0 Storage quota exceeded.
意味
受信者の Gmail / Google Workspace アカウントの保存容量が満杯です。Google Workspace の各プランには容量上限(Business Starter なら 30GB / ユーザー)があり、限界に達すると新規メールを受信できません。
対処
送信側でできることは限られます。
- 取引先に直接連絡して容量整理を依頼(電話 / 別アドレス経由)
- 別のメールアドレスがあるか確認
- 取引先の管理者(IT 部門)に連絡
これは 送信側の問題ではない ため、SPF / DKIM / DMARC の設定を見直しても改善しません。
ケース 2: Data line too long / Message too large
症状
552 5.2.3 Your message exceeded Google's message size limits.
552 5.6.0 Headers too large or message line length exceeds RFC 5322.
意味と上限
Gmail は 添付込みで 25 MB が受信制限。1 行が長すぎる場合(Base64 エンコード済みでない大きな添付など)もエラーになります。
対処
- 添付ファイルを Google ドライブ / OneDrive 経由のリンクに切り替え
- 圧縮・分割で 25 MB 以下に収める
- HTML メールの場合、本文の HTML を最適化(画像を外部参照に)
ケース 3: Syntax error
症状
552 5.5.2 Syntax error
意味
SMTP セッションの構文が不正です。多くの場合、
- 送信側のメールサーバーの設定不備
- メールヘッダの破損(独自スクリプトでの送信時)
- 不正な文字エンコーディング
が原因。Gmail のアドレス側で出ることは少なく、送信側のメール配信ツールやスクリプトを見直す必要があります。
似たエラーとの混同に注意
5.5.2 と混同されやすいエラーコード:
550 5.7.26: 認証(SPF/DKIM/DMARC)の失敗 → Gmail 550 5.7.26 の対処を参照421 4.7.0: 一時的なレート制限(再送で回復可能性あり)554 5.7.1: Gmail のスパム判定で永続拒否
エラーコードはバウンスメールの Status コードを確認するのが確実です。
バウンスメールの読み方
エラー判別のため、バウンスメールから以下を抽出します。
- Diagnostic-Code ヘッダ: 受信側サーバーが返した SMTP コード(例:
smtp; 552-5.2.2 ...) - Final-Recipient: 配送先メールアドレス
- Status: エラーコードの簡易表記(例:
5.2.2)
バウンス本文の最後に英語のメッセージが含まれることが多く、これが原因特定の最有力ヒントです。
配送できないメールの管理
複数の取引先で 5.2.2 over quota が頻発するなら、配信先の品質に問題がある可能性。
- 配信先リストを定期的にクリーンアップ(連続バウンス先を除外)
- 重要な取引先には別チャネル(電話 / Slack)も併用
- 自動バウンス処理を組み込み、配信効率を維持
長期的なメール配信の安定運用はGmail にメールが届かないときも参考になります。混同されやすい一時拒否系コードは 421 4.7.0 一時拒否の対処 でカバーしています。
まとめ
5.5.2は容量超過・サイズ超過・構文エラーの 3 系統- 容量超過は送信側で解決不可、相手に直接連絡が原則
- サイズ超過はストレージ共有リンクで回避
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