ブランド保護ドメイン管理なりすまし

会社名ドメインが取れない・取られた時の対処

ドメイン番人4 分で読めます
目次

この記事でわかること

  • 会社名のドメインが取れない・取られている主なケース
  • 誰がどう使っているかの確認方法と、ケース別の対処
  • すべては取りきれない前提で、残りを監視で守る考え方

会社名のドメインが取れない・取られているとは

起業やリブランドのときに、希望する会社名のドメインが「すでに登録済みで取れない」ことはよくあります。状況は大きく3つに分かれ、それぞれ対処が変わります。

取れない・取られた状況の3分類と対処

  • 他社が正当に使っている:同名・類似名の別会社などが事業で利用している
  • 投機・転売目的で保有されている:使われておらず、売りに出ている、または取得を持ちかけられる
  • なりすましに悪用されている:自社を装った偽サイトやメールに使われている

まずは、相手が誰でどう使っているかを把握することが出発点です。

まず「誰が・どう使っているか」を確認する

対処を決める前に、次を確認します。

  • WHOIS の登録者:どこの誰が保有しているか。所有者確認の考え方は制作会社任せのドメインの確認も参考になります
  • 実際の使われ方:サイトやメールが稼働しているか、それとも放置・売り出し中か
  • 自社の商標との関係:自社が商標権を持つ名称かどうか

売り出し中かどうかは、そのドメインにアクセスして売却ページ(パーキングページ)が表示されるかでも見当がつきます。

特に、類似ドメインがなりすましに使われていないかは重要です。手口はタイポスクワッティングとはで解説しています。

ケース別の対処法

別の名前・TLD で取得する

最も現実的なのは、取得できる名前に切り替えることです。希望が .com で埋まっていても、.jp.co.jp、略称やサービス名なら取得できることがあります。

取れない時の代替案

ただし、紛らわしい別表記を自社で多用すると、利用者がどれが本物か分からなくなる原因にもなります。実際に使うメインのドメインは1つに定め、名刺やメール、広告で表記を統一することが大切です。どの TLD をどこまで揃えるかの考え方はtyposquatting 対策はどこから始めるで詳しく整理しています。

交渉して買い取る

どうしてもその名前が必要なら、保有者に買い取りを打診する方法があります。買い取り相場は数万円から数百万円までと幅が広く、相手の出方次第です。高額な要求に無理して応じる必要はなく、別案と天秤にかけて冷静に判断しましょう。

なお、自社名を名乗って交渉すると足元を見られ、価格が吊り上がることがあります。代理人を通すなど、買い手の正体を伏せて打診するのが一般的です。買い取れた後は、再発防止のために移管ロックと自動更新を整えておきましょう。

商標権があるなら紛争処理を検討する

自社の商標が不正に使われている場合は、UDRP(統一ドメイン名紛争処理方針)などの手続きで取り戻せる可能性があります。手順はUDRP 申請手続きを参照してください。ただし、正当な使用や商標の裏付けがないと認められにくい点に注意が必要です。

なりすましに悪用されている場合

偽サイトやフィッシングに使われているなら、取得より先に被害を止めます。レジストラへのドメイン侵害の DMCA 通報や、フィッシングの報告先への届け出を進めてください。

取りきれない分は「監視」で守る

似たドメインをすべて先回りで取得するのは現実的ではありません。主要なものだけ押さえ、残りは監視でカバーするのが現実解です。防御策の優先順位はブランド保護の方法7選、類似ドメインの洗い出しはdnstwist の使い方、奪取そのものを防ぐ設定はドメイン奪取を防ぐ方法にまとめています。保有ドメイン全体の点検はブランドドメイン棚卸しの実践が役立ちます。

似たドメインは時間が経ってから新たに登録されることもあります。一度押さえて終わりにせず、定期的に確認する運用にしておくと、悪用の兆候に早く気づけます。

よくある質問

取られたドメインは必ず取り返せますか?

いいえ。相手が正当に使用していたり、自社に商標権がなかったりすると、取り戻しは難しくなります。その場合は別の名前への切り替えが現実的です。

似たドメインは全部取るべきですか?

費用対効果で線引きします。主要な TLD と紛らわしい綴りだけを押さえ、残りは監視で検知する方針が無理がありません。

買い取りを持ちかけられたら応じるべきですか?

相手から「あなたの会社名のドメインを取得しようとする人がいる」と連絡が来た場合、詐欺的な勧誘のこともあります。慌てて購入せず、まず事実を確認してください。

海外の業者から英語で取得を勧められました

あなたの商標と同じドメインを第三者が登録しようとしている、と称する英語メールは詐欺の典型です。詳しくはドメイン更新詐欺メールの見分け方で解説しています。慌てて購入や返信をしないでください。

まとめ

  • 会社名のドメインが取れない状況は「正当利用」「投機保有」「なりすまし悪用」の3つに分かれる
  • まず WHOIS と使われ方を確認し、ケースに応じて別名取得・交渉・紛争処理・通報を選ぶ
  • すべては取りきれないので、主要なものを押さえ、残りは監視で守る

まずは自社ドメインの状態を確認しましょう

自社ブランドの類似ドメインが悪用されていないか気になる方は、無料のドメイン診断で現状確認の足がかりにできます。判断に迷う場合は、お気軽にご相談ください。専門家がわかりやすくサポートいたします。

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