セキュリティサブドメイン退職者Web 担当者

退職者が立てた検証環境サブドメインの棚卸し方法|Web 担当者向け実践手順

ドメイン番人4 分で読めます
目次

この記事でわかること

  • 退職者が残しがちな検証環境サブドメインのパターン
  • 退職後でも追跡できる棚卸し手順
  • 退職時に必須のドメインチェックリスト
  • 過去の退職者ぶん全件遡及するアプローチ

退職者が残しがちなサブドメイン

退職者が立てがちなサブドメインのパターン

検証 / 開発系

  • staging.example.co.jp stg.example.co.jp
  • dev.example.co.jp develop.example.co.jp
  • test.example.co.jp qa.example.co.jp

個別アプリ / 試運用系

  • app.example.co.jp app2.example.co.jp
  • <個人名>.example.co.jp(命名規則違反)
  • <プロジェクト名>.example.co.jp(プロジェクト終了済)

SaaS 試用系

  • *.herokuapp.com への CNAME(Heroku 検証)
  • *.github.io への CNAME(GitHub Pages で社内資料)
  • *.netlify.app *.vercel.app への CNAME

退職後でも追跡できる棚卸し手順

退職者サブドメインの追跡フロー

ステップ 1: CT log で全列挙

curl -s 'https://crt.sh/?q=%25.example.co.jp&output=json' \
  | jq -r '.[].name_value' | sort -u

ステップ 2: 命名パターンでフィルタ

退職者がよく使う命名パターンで絞り込み:

grep -E '^(staging|stg|dev|test|qa|app[0-9]*|sandbox|preview)\.' all-subdomains.txt

ステップ 3: DNS の作成日時 / TTL を確認

DNS プロバイダ(Cloudflare / Route 53)の管理画面で「作成日時」を確認し、過去の退職者の在職期間と照らし合わせます。

ステップ 4: 元担当者を特定

  • 社内 Wiki / Confluence の作成者ログ
  • Git リポジトリのコミット履歴
  • Slack / Teams の過去発言検索

ステップ 5: 用途を確認できなければ「dangling 確定 → 削除」

「もしかしたら誰かが使ってるかも」で残すのが最悪の選択肢です。CT log + DNS で外部から見えている以上、攻撃者は確実に把握しています。疑わしきは削除が原則。

退職時に必須のドメインチェックリスト

退職時ドメイン引き継ぎチェックリスト

退職者が出る前に必ず確認する項目:

1. DNS レコードの作成履歴

退職者が在職中に追加した DNS レコード(特に CNAME)を一覧化。

2. SaaS アカウントの所有

  • 個人名アカウントで契約した SaaS(GitHub / Heroku / Vercel / Netlify / AWS)
  • 会社用のメールでサインアップしているか
  • 共有アカウントへの移行が必要か

3. ドメインレジストラのアカウント

独立系レジストラで個人名義になっているドメインがないか。

4. SSL 証明書の自動更新責任者

acme-client / certbot の cron が個人サーバーで回っていないか。

5. 社内ツールの管理者権限

個人アカウントが Cloudflare / AWS / GCP のオーナー権限を持っていないか。

6. 古い検証環境の整理

退職前 1 ヶ月で staging / dev / test 系の整理を依頼。

過去の退職者ぶん全件遡及するアプローチ

過去 5 年ぶんの退職者がいる場合、以下の順序で遡及します:

1. CT log + DNS の現状把握

ドメイン番人の サブドメイン棚卸し 単発チェック で 30 秒で全サブドメインを列挙。dangling CNAME を flag。

2. dangling と判定されたものから即削除

過去の退職者の作品である可能性が高いので、「疑わしきは削除」で OK。

3. 応答ありで用途不明のサブドメインを部門ヒアリング

現役社員にも「これ、覚えていますか?」と確認。誰も知らなければ削除。

4. 退職時チェックリストを今後の標準に

過去の整理が一段落したら、今後同じ問題を起こさない仕組みを構築。

まずは現状を把握しましょう

ドメイン番人の サブドメイン棚卸し 単発チェック で 30 秒で確認できます。

過去の退職者ぶん全件遡及など大規模な棚卸しは、サブドメイン棚卸し+テイクオーバーリスク診断(5 万円〜)でご相談ください。

関連記事:

総合点検は 無料のドメイン診断、SSL 単独は SSL 単発チェック をご利用ください。

次の一歩は無料診断から。