
## この記事でわかること

- Gmail の「1 日 5,000 通」閾値が何をカウントしているのか
- 5,000 通を超える送信者が満たすべき 4 つの必須要件
- 5,000 通未満でも先に揃えておきたい設定

## 「5,000 通だから自分には関係ない」と思っていた現場で起きていること

2024 年 2 月に Google が公開した「メール送信者のガイドライン」では、Gmail アカウント宛てに 1 日 5,000 通以上を送る送信者を「一括送信者（Bulk Sender）」と定義し、追加要件を課しました。多くの中小企業は「うちはそんなに送っていない」と感じますが、実務では次のような形で **じわじわ閾値に近づいているケース** が少なくありません。

- 顧客向けニュースレター 2,500 通 + サンクスメール 1,500 通 + 予約リマインダー 1,200 通で合計 5,200 通
- 親会社・子会社・サービスサイトで同じドメインを共有しており、合算で 5,000 通超
- 配信サービスを 2 つ併用し、片方の管理画面だけ見ていた

Google の閾値は「過去 24 時間に Gmail アカウント（@gmail.com および Google Workspace の Gmail）に届いた通数」で判定されます。一度でも超えれば以後は Bulk Sender として扱われ、要件未達のメールから順に迷惑メール判定や配信制限の対象になります。

要件は技術的に難しいものではなく、**ほとんどが「やっておくべきだった」設定の追認**です。本記事では 5,000 通の数え方と、4 つの必須要件を順に整理します。

## 5,000 通はどう数えるか

![5000 通閾値の判定フロー](/blog/gmail-bulk-sender-5000-toha/threshold-flow.svg)

判定の単位は「送信ドメイン × 24 時間 × Gmail 宛て」です。具体的には次の特徴があります。

- カウントの対象は **From ヘッダの組織ドメイン**（example.co.jp）。サブドメインも合算される
- 受信側のカウントは **Gmail アカウント（@gmail.com）と Google Workspace の Gmail** のみ。docomo・au・自社の Microsoft 365 などは含まれない
- 一度でも 24 時間以内に 5,000 通を超えると、その時点から Bulk Sender 扱い
- 配信サービスを複数使っていても、From のドメインが同じなら合算される

「自社サーバーからは 3,000 通、Mailchimp から 2,500 通」のように分割していても、From のドメインが同じであれば 5,500 通として判定されます。逆に、社員間の社内メールや、取引先（非 Gmail）宛ての見積メールは閾値に含まれません。

5,000 通近辺で運用している企業は、まず Postmaster Tools で「Daily traffic volume」のグラフを確認し、自社が実際に何通送っているかを把握してください。Postmaster Tools の登録手順は[Google Postmaster Tools の使い方](/blog/google-postmaster-tools-tsukaikata)にまとめる予定です。

## 5,000 通超で必須となる 4 要件

![5000 通以上の必須 4 要件](/blog/gmail-bulk-sender-5000-toha/four-requirements.svg)

### 要件 1: DMARC ポリシーの公開（p=none 以上）

送信ドメインに DMARC（ディーマーク。なりすまし対策の仕組み）レコードを公開し、`p=none` 以上のポリシーで運用することが必須です。さらに From ヘッダのドメインと、SPF または DKIM のいずれかが「align（一致）」している必要があります。

設定の流れは[DMARC 設定ガイド](/blog/dmarc-setup-guide)を参照してください。すでに DMARC を公開している場合でも、サブドメインで `sp=` を未指定にしているとサブドメイン経由の送信が align しないことがあります。**DMARC が必須化された経緯**は[DMARC 必須化の動向](/blog/dmarc-mandatory)で整理しています。

### 要件 2: ARC ヘッダによる転送時の認証維持

メーリングリストや「秘書転送」のような中継を経たメールでは、SPF が壊れ DKIM の対象本文が書き換えられることがあります。ARC（Authenticated Received Chain）ヘッダは、中継側が「自分が受信した時点での認証結果」を署名付きで残す仕組みで、Gmail はこれを参照して正規メールを救済します。

ARC の付与は主に **転送側のメールサーバー** の責務です。送信者側として直接できる対策は限られますが、社内のメーリングリスト（sendgrid → 社内ML → Gmail のような経路）がある場合は、ML サーバー側が ARC に対応しているかを確認します。Google Workspace と主要なメール配信サービスは既に対応済みです。

### 要件 3: ワンクリック配信解除（RFC 8058）

マーケティング目的のメールには、**1 クリックで配信解除できる導線** が必須です。技術的には次の 2 つのヘッダを実装します。

- `List-Unsubscribe: <mailto:unsubscribe@example.com>, <https://example.com/unsubscribe?id=abc>`
- `List-Unsubscribe-Post: List-Unsubscribe=One-Click`

本文末尾の「配信解除はこちら」リンクだけでは不十分で、メールクライアントが解釈できるヘッダ実装が必要です。また、解除リクエストを受け取ったら **2 営業日以内** に配信対象から外すことも求められます。SendGrid を利用する場合の設定例は[SendGrid のメール認証](/blog/sendgrid-email-auth)を参考にしてください。

### 要件 4: スパム率 0.3% 未満（実質 0.1% を目標）

Google Postmaster Tools が表示する「ユーザー報告スパム率」を **0.3% 未満** で維持する必要があります。0.3% を超えると配信制限が即時発動し、超えていなくても継続的に 0.1〜0.2% を推移していると配信品質が緩やかに悪化します。

スパム率を下げる打ち手は主に 3 つです。

1. 12 ヶ月以上開封もクリックもないアドレスを配信対象から外す
2. 件名と本文のずれをなくし、解除導線を本文冒頭にも置く
3. 名刺交換・展示会で集めたアドレスを「許諾済み」として一括投入しない

一斉送信全般の改善方針は[一斉送信メールの到達率を上げる方法](/blog/bulk-mail-deliverability)も併せて参照してください。

## 2026 年に向けた追加動向

2026 年時点で Google が公開している「Email sender guidelines」では、5,000 通の閾値そのものは維持されつつ、次の点が強調されています（公式の最新版を必ずご確認ください）。

- **TLS 接続の必須化**: 受信時に TLS が確立されない接続は徐々に拒否される方向
- **PTR レコードの整合性**: 送信元 IP の逆引きが正しく設定されていること
- **ヘッダの一貫性**: From / Reply-To / Return-Path が同一組織ドメインに揃っていること

これらは新規要件というより「従来から推奨」が事実上の必須に格上げされる流れです。Gmail 以外の主要受信側（Yahoo Mail、Apple iCloud）も同様の方針を打ち出しており、5,000 通という閾値に関係なく **準拠が事実上のスタンダード** になりつつあります。Yahoo Mail 側の動向は[一斉送信時の Yahoo 警告対応](/blog/mass-mail-warning-gmail)（姉妹記事）でも触れる予定です。

## 5,000 通未満でも今やっておくべきこと

5,000 通の閾値に達していない企業でも、次の 3 点は **先に整えておくほど運用が楽** になります。

- SPF・DKIM・DMARC の 3 点セットを最低でも公開する（[SPF・DKIM・DMARC の違い](/blog/spf-dkim-dmarc-difference)）
- 配信サービスを使う場合は独自 DKIM セレクタを発行する（[DKIM 検証の確認方法](/blog/dkim-verification)）
- Postmaster Tools にドメインを登録し、スパム率の地ならしをしておく

5,000 通を超えてから慌てて設定を入れると、DNS の伝搬時間と認証ログのチューニングで 2〜4 週間のロスが発生します。事業成長で送信通数が増える前に手当てしておくのが最も低コストです。

## よくある質問

### 自社内（同じドメイン同士）のメールも 5,000 通にカウントされますか

されません。Google の判定は「Gmail アカウント宛て」の通数で行われるため、社内の Microsoft 365 や独自メールサーバー同士のやりとりは対象外です。ただし、社員が個人 Gmail を併用している場合は CC で混ざることがあります。

### Google Workspace 利用企業から Workspace 利用企業へ送る場合はカウントされますか

されます。受信側が Workspace の Gmail である限り、ドメインが @gmail.com でなくてもカウントの対象です。BtoB の送信が中心でも閾値に達することがあります。

### DMARC は p=none のままで本当に大丈夫ですか

要件を「満たす」だけなら p=none で十分ですが、なりすまし防止の効果を得るには `p=quarantine` 以上が推奨されます。最終的には `p=reject` を目標に段階的に強化します。

## まとめ

- Gmail の 5,000 通閾値は「24 時間 / 同一ドメイン / Gmail 宛て」で判定される
- 該当する送信者は DMARC・ARC・ワンクリック解除・スパム率 0.3% 未満の 4 要件が必須
- 5,000 通未満でも、4 要件のうち実装可能なものから順に対応するのが安全

## まずは自社の状態を確認しましょう

自社ドメインの DMARC・SPF・DKIM がどの程度準拠できているか、無料の[ドメイン診断](/diagnose)で 1 分以内に確認できます。「5,000 通の境目にいるが何から手を付けるべきか」のような相談は、[お問い合わせ](/contact)からお気軽にどうぞ。専門家がわかりやすくサポートいたします。
